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あの娘の舞台

「ゴゥーーーーーン」

と鳴り響くホール。

僕が通っていた、○○中学校吹奏楽部による舞台発表、これがおそらく一生忘れないであろう演奏会。

中学入学時、元々音楽が好きだった僕は、どの部活に入るか吹奏楽かバドミントンのふたつで迷っていた。

バドミントンに決めた後も、放課後になっては「チラッチラッ」と吹奏楽部の部室が気になってしまう。

学校中に響き渡る音を聞くたびに、「吹奏楽部いいな〜」と思っていた。

でも気になっていた理由はそれだけではなく、なんと小学校から好きであった女子が吹奏楽部に入部したからであった。(むしろそっちの方がデカい)

いろいろ気になりながらも学校には慣れていき、二学期も中盤にさしかかろうとした頃

中学にも「合奏コンクール」というイベントがあることを知った。

ちょうど部活内で音楽好きの友達と仲良くなった僕は、音楽というモノにドハマリであったから、このイベントにはかなり情熱を燃やしていた。

クラスそれぞれ歌う曲が決まり、パートに分かれて練習していく。

そんな放課後を何ヶ月か過ごした後、ついに合奏コンクールの日がやってきた。

まず会場に行って一番びっくりしたのは、ホールの大きさだった。

そもそもホールという場所に行った事のなかった僕は、この時点でテンションは急上昇していた。

コンクール当日でクラスメートのケンカなどゴタゴタがあった後、コンクール開場、クラス全員がド緊張したクラス発表も無事終わり一息ついた後、

なんと最後のイベントとして、吹奏楽部の発表会があるらしいとしった。

これには興奮を抑えきれず、まだかまだかと待ちわびた末、吹奏楽部の登場。そして演奏。

この時この瞬間この空間で、これほど楽しんでいる人間はいないだろうというほどの暴れっぷりを見せながら演奏を聴いていた。

「いいなぁ」という吹奏楽部への嫉妬も最高潮に達しながら、好きな人の顔もチラチラと見ながら聞いていた。

前の席に寝てるやつがいたので、ぶん殴ってやろうかと思った。

そして無事演奏が終了。興奮冷めやらぬ余韻に浸っていた時、

「うちの吹奏楽部ってあんま上手くないらしいよ〜」という話を聞いた。

吹奏楽部の演奏に心酔していた自分は「そんな馬鹿な」と思いながら、「初心者には違いなんてわかんねぇよな」と思っていた。

帰り道に来年も楽しみ…なんて思っていたら二年生時はインフルエンザでホール発表なし、三年生時は新しい校長の命令で、吹奏楽の演奏自体がなくなるという悲劇に見舞われた。

結局一回しか聞けなかった幻の演奏会。

甘くて熱い、音楽の思い出です。

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最終更新日:2014-12-16 07:50

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